《私の本棚第百三十六》      平成20年7月    

     「グリム童話」   グリム兄弟 

 書店に行くと大人の読者を意識した文庫本が並んでいます。その中でも 「シンデレラ」 「赤ずきん」 「白雪姫」 「狼と七匹の子山羊」 などは知らない人はいないでしょう。

この兄弟は、ゲッティンゲン大学、ベルリン大学の教授から学士院会員になった、当時最高の学者です。本当の題名はグリム童話ではなく 「子供と家庭の昔話」 ということです。1806年頃から話しの収集を始めて12年に初版がでています。
 作家チャールズ・ディケンズは 「赤ずきんちゃんが初恋の人物だった」 と言い、バーナード・ショーは55歳にしていまだに 「ドイツ作品の中でグリムが一番面白い」 と言っていたそうです。
読んでいくと似通った話も沢山ありますが、それぞれ含蓄に富んでいて現代でも充分通用する教えを含んでいます。

 「今更童話を読むなんて」 と抵抗があるかも知れませんが、目を通してみるのも良いものです。
 
香川県、女木島、鬼ヶ島、あんな本こんな本




 鬼ヶ島

 香川県、女木島

 
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