私の本棚 第百二十》 平成19年3月
在唐観昶法和尚小山 空海
唐に在りて昶法和尚の小山を観る |
看竹看花本国春 人声鳥哢漢家新 見君庭際小山色 還識君情不染塵 |
竹を看
花を看れば 本国の春 人声鳥哢 漢家 新なり 君が庭際 小山の色を見て 還た識る 君が情の塵に染まざるを |
竹を見ても花を見ても、日本の春なのに人の声や鳥のさえずりは唐ようの耳新しさ。
今あなたのお庭の築山の様子を拝見すると、あなたの俗に染まらぬ清浄なお心が一層分かります。 【空海が学問僧として唐にいた間(804〜806)に詠まれた一首】 |
山茶花 |
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