《私の本棚 第百十》   平成18年5月

       「ユリシーズの冒険」   チャールズ・ラム
 著

世界最大の叙事詩オデュッセウス (ギリシャの盲目の詩人、ホメロス作) を、年少者のために易しく書き改められたもの。

 トロイ戦役(BC1250年 前後)でギリシャの武将オデュッセウスは、十年間攻めあぐんだトロイ攻略に巨大な木馬を考案しました。結果は一夜にしてトロイ陥落。女神ビーナスと人間との間に生まれたトロイ王のアイネイアスは、流浪の末ローマに着きローマ人の始祖になります。一方ギリシャの武将の一人ユリシーズは、人食い巨人や魔女の誘惑を退けながら十年間の苦闘の末貞淑な妻ペネロピイと再会します。この本はその間のユリシーズを描いています。トロイ戦役の発端は、トロイの王子が許嫁を持つギリシャの王女を誘惑して連れ去ったことです。神と人間の交流など一見滑稽に思えますが、記録が欠落している部分を埋める知恵なのでしょう。

トロイは神話とされてきましたが、ドイツ人シュリーマンの熱意によって発掘され、実話であったことが証明されました。
蹴上、浄水場、サツキ、あんな本こんな本





  蹴上 浄水場
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