《私の本棚 第百十六》    平成18年11月

     「千夜一夜物語」より        

        カイロの盗神アリの奇談(第七百八夜〜七百十九夜)

 この話は一つ前の話 「やりて婆のダリラー」 の続編で、アラブ人が大好きな物語だそうです。登場人物は婆さんとそのとびきり美人の娘ザイナブ、悪党のアリと役人達です。
 エジプトのカイロ市で退屈したアリは、隊商と一緒にバグダッドへやって来ます。ザイナブに一目でメロメロになったアリは、婆さんとザイナブに騙されて身ぐるみはがされてしまいます。ここから話は、前編でダリラーと娘に丸裸にされた役人とアリが、取られたものを取り返したり又取られたりが繰り返されます。最後にはアリが首尾よくザイナブを妻にし、末永く暮らします。この結末の表現は次のような全体を通じての決まり文句があります。

「歓楽を滅ぼす者、交わりを絶つ者が訪れるまで、この世の慰楽と喜びを味わいつくして余生を送りました。アラーほめそやさんかな」 
東福寺、紅葉、あんな本こんな本





 東福寺
 
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